半年前、未来会計について私達と一緒に考えてみませんか?というテーマで記事を書きました。今回は改めて過去会計と未来会計の違いを表にまとめて確認してみたいと思います。
過去会計と未来会計の主な違いとは?
それぞれを目的・注目点・利用するデータ・手法に分けて比較
過去会計 | 未来会計 | |
目的 | 実績報告・税務申告・分析と課題の抽出 | 叶えたい目標の設定・予測と計画・実行と管理 |
注目点 | 過去におきた事実に基づいている | 将来の目標必達に向けた計画を作成する |
データ | 過去の財務データ | 過去のデータを基に将来を予測する |
手法 | 事後的(何が起きたのか後から確認) | 事前的(何をすべきか前もって計画) |
過去会計とは
企業が過去に行った活動により仕事の成果や効率がどうだったかという評価をして、税務義務を果たすために重要とされるものです。(外部向け)
未来会計とは
企業がこうありたいと考える将来の目標達成に向け戦略的な計画と管理を支援していくものです。(内部向け)
では現状はどうでしょう
現状 | |
目的 | 実績報告・目的設定と管理 |
注目点 | 過去のデータと将来の目標の両方 |
データ | 過去データを分析し強み弱みを把握する |
手法 | 過去の事実から未来の対応を行う |
ご覧の通り、多くの会社の現状というと、過去会計と未来会計の組み合わせとなります。
ということは、過去会計が正しく把握出来ていても、未来会計がしっかり設定できていないと、現状の何が正しいのか、何で儲かったのか、何でお金が足りないのかなどの手法や考えがブレてしまうということになります。
逆に、過去の実績を軽視してデタラメな税務申告がなされていたとすると、未来をいくらとりつくろっても現状や、未来に過去からのひずみが何らかの影響を与えてしまう事もあります。
今月、来月がうまくいきそうであればそれでいいという事ではないはずです。
今の好調はどこまで続くかな? 今の仕事の予定で安心できるかな? 人員の不足は無いかな? 新たに人は雇えるかな? など適正に決定していくためには、本当に叶えたい目標を未来会計として考える事が必要となります。
例1)過去だけしっかりしていても現状と未来が見えづらい

例2)未来がしっかり描けていても過去会計が不透明だとひずみが出やすい

例3)過去も未来も描けていればバランスが取れより良い経営に繋がりやすい

過去と未来がしっかり形あってこそより良い現状が保てます。なるようになるさという考えが必要な時もあると思いますが、まずは過去の経験から未来をしっかり形づくっていきましょう。
私達未来会計推進グループでは、未来会計で目標を設定し、目標達成にむけた行動計画の実行管理をお手伝いしております。 安定した経営のために「将軍の日」へのご参加をお待ちしております。